先に説明したが一般人であり、ニューハーフや同性愛者の生きざまにすこしでも興味がある人は知っておいても損はしないことだろう。トランスジェンダーとニューハーフを混同させることがニューハーフにとっても当事者にとっても実に会話の流しにくいものになってしまうのだ。

とある人物の話。昔、女性だと認識しており幼いころから何の疑いもなく生活をしていた。親にとってみれば女の子だと思って生きているのだから無理に男性のおもちゃであそばせたり、洋服も好きなものを着させていた。それがそもそもトランスジェンダーに気づくことが遅れた原因だった。遅くなればなるほど生活環境は厳しくなる一方だった。

この本人は今、この時代だからこそ生きることには何の支障もなく過ごすことができるが少し前までの日本はまさにその存在自体が映画のような世界でありまさか身近にそんな人物がいるなんてことをだれも知る由もなかった。

トランスジェンダーを抱えている人は今でも大変多く、インターネット世界になった今、同じ悩みをもつ者同士がコミュニケーションを取り合う事はたやすいこと。彼らの恋愛事情も扉を開けばすさまじく、一般的に考えて実行されるようなこともなかなかできずにいるのがその本命。

そもそもニューハーフというのはどこから生まれてきたのか。全てをひっくるめてクィアと表現してもその中に存在するカテゴリは未だに知られていない部分もあり彼らにしかわからない言葉や表現で表されている人種が非常に多いことが解っている。

ブラックゾーンとホワイトゾーンのはざまに位置するグレーソーンがあまりにも広すぎるのだ。中には非性愛者と呼ばれる、人を性の対象としてみることができない（しないと言った方が妥当か）人種も存在するのだ。

グレーゾーンにあるもの